2006年3月の開館から本年で20周年を迎える菅野美術館。
塩竈における新たな美の拠点の一つとして様々な活動を展開する同館は、彫刻作品を中心とする優れたコレクションとともに建物自体のユニークさで広く知られています。
外壁を覆うコールテン鋼は、年月を経て安定した酸化被膜、つまりは錆で覆われており、その立地からまるで青空に屹立した赤い宝箱といった印象を受けます。
鉄(鉄・鋼・銑鉄)は、その強靭さや加工の容易さなどから様々な建材・金物に用いられており、私たちに最も身近な金属と言うことができます。
美術品の分野では、硬軟の鋼を鍛え合わせて焼き入れを施した日本刀の刀身のほか、その外装を構成する金物にも広く用いられています。
これら外装に付属する金物にも鐔(つば)をはじめ各種あり、総じて刀装具(とうそうぐ)と呼ばれていますが、鉄を素材とした刀装具には「錆付け」と呼ばれる仕上げ加工が施されています。
刀装具に生じた安定した錆は、長年の手入れを経て独特の色味や艶を生じますが、この錆の様子は作品を観賞するうえで大きな見所とされてきました。
今回は、建築としての菅野美術館の大きな特徴といえる錆に関連するものとして、刀装具を題材に錆を愛でる文化について触れてみたいと思います。
| ■日 程 | : | 2026年6月20日(土) |
| ■観 覧 料 | : | 一般500円、大学生・高校生・300円、中学生以下無料 |
| ■開始時間 | : | 13:30〜(13:00開場) |
| ■主 催 | : | 公益財団法人 菅野美術館 |
| ■協 力 | : | 鹽竈神社博物館 |